Supplementary Materials for New Horizon Book 1
UNIT 6
STORY 3
GRAMMAR COMMENTARY
KEY SENTENCE:
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Takuya likes Filipino food.
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Does Takuya like Filipino food?.
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Yes, he does.
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No, he does not.
GRAMMAR COMMENTARY
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一般動詞の助動詞「does」を使った「closed interrogative」(Yes/No疑問文)、例:「Does Takuya like Filipino food?」
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限定詞「any」
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「anyone」
‘DOES…?’
ここでは、一般動詞を使って三人称の主語で「closed interrogative」(Yes/No疑問文)を作る方法を学びます。作り方は、助動詞「does」を肯定文の前に置き、三人称の「s」を削除します。Unit 1 Part 2の「do」を使った「closed interrogative」の作り方と同様です。(例:「Do you play cricket?」→「Does he play cricket?」)
覚えておくべき重要なポイントは、現在形は、現在のことを表すために使われていないということです。(現在のことを表すのは、現在進行形です)62ページのダイアログでは、朝美が家族を紹介し、それについてクラスメイトが質問しています。この時に現在形が使われています。これは現在形の典型的な使い方です。食べ物の好みや、料理についての一般的な知識について質問しているのであって、現在のことを話しているわけではありません。
‘ANY’
限定詞「some」はUnit 4 Part 2の41ページで紹介されていますが、限定詞「any」はこのUnitで初めて取り上げられています。通常の規則では、「any」が否定文や疑問文で使われるのに対して「some」は肯定文で不特定の数量を示す際に使われます。これは便利なルールですが、それ以外にもルールがあります。例えば、存在がわかっている場合や存在すると思われる人や物について質問するときに「some」を使うことです。
例:「Do you have some questions?」(質問があることを想定している場合)
「Do you have any questions?」(質問があるかどうかわからない場合)
また、中級レベルの学習内容として、否定的な意味を持つ副詞である「hardly」「never」「without」などを含む文でも「any」が使えることも学びます。今の段階で生徒が覚えておくべき重要なことは、可算名詞であれば、「any」や「some」の後の名詞を複数形にする必要があるということです。
例:
「Do you have any brother or sister? ✖️」→「Do you have any brothers or sisters? ✔️」
「I want some cherry. ✖️」→「I want some cherries. ✔️」
但し、不可算名詞に関しては、「s」はつきません。(62ページの名詞はほとんどがこれにあたります)
「Do you want any soup/ice cream/fruit/shaved ice? ✔️」
「Do you want any soups/ice creams/fruits/shaved ices? ✖️」
‘ANYONE’
ここでは代名詞「anyone」が出てきます。「Everyone」という代名詞はUnit 1 Part 1に登場していますが、Book 1で紹介されているこのタイプの代名詞はこれだけです。「someone 」と 「no one 」は紹介されていません。「Anyone」は教えるのも生徒が把握するのも特に難しくはありません。
教室において「anyone」を効果的に用いることで、クラス全体に適切な指示を出すことが可能です。ここでは教師が用いる「Classroom English」の質問リストを紹介します。「anyone」を用いた呼びかけは、全生徒の注目をひき、自主的な参加を促します。
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Does anyone have a question?
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Does anyone know how to say this in English?
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Does anyone need any help?
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Could someone plug in the computer for me?
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Could someone come and join this group here, please?
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Has everyone done their homework?
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OK, everyone, can you listen, please?
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Does no one know the answer?
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Has no one finished yet?
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Etc.
COMMUNICATIVE TASKS
‘Practice’ on page 62
これは単純な代入練習です。生徒は絵の上のプロンプト(語句)を使って「Does Takuya like Filipino food? 」という例文のような質問を作ります。絵①の場合、生徒は 「Does Takuya cook at home? 」と言います。答えは用意されています。プロンプトの前に「Does 」を置くだけで、簡単に質問を作ることができます。このような機械的な練習が生徒にとってどれだけ役に立つのか疑問が残ります。また、架空の人物について質問するという設定は、答えも与えられたものであり、コミュニケーションを伴わないものとなります。果たして生徒のやる気を引き出せるでしょうか。
より生徒の興味を引く練習方法があるはずです。生徒同士が英語でコミュニケーションをとるような練習にするためには、どのような工夫をすればいいでしょうか。
次のアイデアは、60ページのPracticeのアレンジとして提案したタスクや、前述の「Habits and lifestyles」タスクに似ていますが、よりシンプルでコントロールされており、生徒に「Does he/she/it…?」を用いた質問を作る機会を与えるものになっています。
Instructions:
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生徒をペアにします。
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次ページに掲載されているタスクシートをペアにそれぞれ渡します。タスクシートを点線に沿って折り、「NAME」の欄だけが見えるように準備します。
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「NAME」の欄には、クラスのペア以外の3人の名前を書きます。先生の名前を書いてもかまいません。できるだけ親しい人の名前を書かないようにします。また、He/Sheを使う練習になるように、男女がそれぞれ一人は入るように指示します。
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タスクシートを開いて、「NAME」「ACTIVITY」を通して読み、意味を確認します(例:「Kenji goes skiing every year」)
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生徒 A はBに、その生徒について自分が正しいと思うことを述べます。(例:「Kenji goes skiing every year」または「Does Kenji go skiing every year?)。それに対して生徒Bは、「Yes, he does→✔」、「No, He doesn’t→×」または「I don’t know→△」と自分の考えを言います。生徒AはBの答えに応じて、✔️、✖️、または△のいずれかを最後の欄に記入します。
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役割を交代して同様に各自が3人について話すまで続けます。
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タスク終了後、何人かの生徒にやり取りの内容を発表させます。(例:「Does Kenji go skiing every year?」「I don’t know」)また、実際にその生徒に内容が正しいかどうか聞き、確認することもできます。例:「教師:Do you go skiing every year?」けんじ:「Yes, I do」/「No, I don’t」
このようなまとめを行うことで、生徒は様々な動詞の三人称単数形を使う練習をすることもできますし、教師の質問に出てくる、動詞の二人称形の使い方を耳にすることができます。タスクをモニターしながら、生徒が 「Does Kenji goes...?」あるいは「‘Do Kenji go…?’」のような間違いをしているか確認し、タスク終了後にフォローアップします。
‘Unit Activity’ on page 63
このアクティビティーは、原稿を読まずにメモを用いてスピーチをしたり、話し始めと終わりの挨拶(「Hi, everyone」「Thank you」)を入れたスピーチにするなど、テキストのヒント通りに実施すればとてもよい活動となります。さらにスピーチの後に聞き手の生徒が質問する機会を取り、双方向のやり取りを加えることでより本物に近い意味のあるコミュニケーションにすることができます。原稿をただ読み上げ、友達を紹介するだけの活動にならないように工夫することが大切です。
EXTRA TASK
Who is she/he?
このタスクでは、「does」を使って「open questions」と「closed questions」を作る練習をします。このタスクの目的は、生徒が質問をしながら1人が思い浮かべているクラスメイトの名前を当てることです。
Instructions:
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生徒を4人のグループに分けます。
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各グループに、質問事項が書かれた10枚のカードを渡します。
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カードはシャッフルし、机の上に裏返して置きます。
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生徒Aは、別のグループのクラスメイトを一人思い浮かべます。名前は伏せておきます。
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生徒Bはそのクラスメイトが誰なのか当てるために、一番上のカードを取り、そのカードに書かれている単語を使って質問をします。
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生徒Aは、質問の答えを知っている場合は、答えます。質問の答えを知らない場合は、「Sorry, I don’t know」と答えます。
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生徒Bはその答えをもとに、クラスメイトの名前を推測します。もしわからない場合は「I cannot guess」と言います。
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クラスメイトの名前がわかるまで、グループ内で順番に質問をします。
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すべてのカードを使い切ってもまだ名前がわからない場合は、自分たちで質問を作ります。
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クラスメイトの名前が分かったら、役割を交代し、順に同様の活動を行います。
それぞれのカードを用いた質問は以下の通りです。
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Where does she/he live?
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Does she/he live in…?
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What does she/he do in his free time?
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Does she/he have any brothers or sisters?
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What sport does she/he play?
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What food does she/he like?
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Does she/he play video games?
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Does she/he work hard at school?
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How does she/he come to school?
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Does she/he have a boyfriend/girlfriend?
Note:
上記の質問を生徒に見せたり、生徒がタスクを行っている間にスクリーンや黒板に表示したままにしておくのはよくありません。タスクを始める前に生徒から質問を引き出すのは良いことですが、質問を書かせるのは良くありません。生徒が質問を書いたものを読んでしまうと、タスクはスピーキングタスクではなく、音読タスクになってしまいます。
‘Let’s Talk 1’ on page 64
このアクティビティの焦点は、許可を求める(例:「Can I turn on the fan?」 )、または依頼する(例:「Can you help me?」 )ための助動詞「can」の使用にあります。Unit 1 Part 3の「can」の主な使い方は能力を表現することでした。今回は、その他の「can」の用法、「許可を求める」、「依頼する」を学びます。
このアクティビティを行うことで果たして生徒はどの程度コミュニケーション能力を伸ばすことができるでしょうか。この練習は、生徒が許可を得る方法や依頼をする方法を理解するために、どの程度役立つと思いますか?
ステップ1では、絵の情報を頼りにメグが次に何を言うかを考えます。一見、妥当な指示のように見えますが、気の早い生徒はすぐに、ステップ2のダイアログに答えが書いてあることに気づくでしょう。ステップ1の段階でどれだけの生徒が答えを自分で出そうとするか疑問が残ります。ステップ2では、状況を想像しながら対話の練習をする指示があります。自分がメグとお父さんになって、居間に座っていると想像します。メグは宿題をしようとしていますが、部屋が暑すぎて集中できません。この練習は役者を目指す人には有効かもしれませんが、ほとんどの生徒は状況を想像せず、どのようなイントネーションが適切かを考えずにダイアログを読んでしまいます。これでは、意味のない読む練習になってしまう恐れがあります。
ステップ3は役に立ちそうです。それぞれの絵の登場人物のうち、誰がお願いをしているのか、誰が許可を求めているのか、生徒に考えさせることができます。「Can I...?」か「Can you...?」のどちらを使うかについて考えなければなりません。ただ、それでは、どちらの文を作ればよいのかに焦点が当たっているため、コミュニケーションの練習というよりも、正しい用法の文を作る練習になってしまいます。
コミュニケーションの練習にするためには、この教材を何らかの形でアレンジするか、置き換える必要があるでしょう。次のタスクでは、「Can I...? 」と 「Can you...? 」をそれぞれ使って、許可を求めたり、依頼をしたりする練習をします。
EXTRA TASK
‘Please can I…?’ / ‘Please can you…?’
Instructions:
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4人のグループに分かれます。
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各グループは、次ページにある12枚のカードを受け取ります。
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カードをシャッフルして、裏向きにして机に置きます。
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生徒Aが先生になります。他の3人の生徒は、先生に許可を求めたり、依頼をしたりします。先生は、その要求に対して自分がどう感じるかによって、同意するかしないかを決めます。
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生徒Bは一番上のカードを取り、カードに書かれている内容に応じて、「Can I…?」または「Can you…?」で始まるリクエストをします。生徒Bが許可を求めている場合、先生(生徒A)は「Yes, you can」または「No, you can't」と答えます。生徒Bが依頼をする場合、先生(生徒A)はどのように対応するかについてより慎重に考える必要があります。
例1)生徒Bが引いたカード「You want the teacher to check your work」
生徒B:「Can you check my work, please?」
先生(生徒A):「OK, please wait a moment」
例2)生徒Bが引いたカード「You want the teacher to move to one side (because you can't see the blackboard)」
生徒B:「Can you move to one side, please? 」
先生(生徒A)「Oh, sorry!」
6.時々先生(生徒A)は「Why?」と尋ねたり、他にも説明を求める必要があるかも しれません(例:'Which answers?'など)。
7.生徒B、C、Dがそれぞれ1つの質問をした後、役割を変え、生徒Bが先生になりま す。同様に生徒C、D、Aは順番にカードを1枚ずつ引き、質問をします。
以下は、学生が作る質問の例です。
CARD > POSSIBLE QUESTION
You want to sit near your friend. > Can I sit near my friend, please?
You want to go to the toilet. > Can I go to the toilet, please?
You want to open a window. > Can I open a window, please?
You want to close the door. > Can I close the door, please?
You want to borrow a dictionary. > Can I borrow a dictionary?
You want to have a break. > Can I/we have a break, please?
You want the teacher to say something again (because you did not understand). > Can you say that again, please? (I did not understand.)
You want the teacher to check your work. > Can you check my work, please?
You want the teacher to come and help you. > Can you come and help me, please?
You want the teacher to move to one side (because you cannot see the blackboard). >
Can you move to one side, please? (I can’t see the blackboard.)
You want the teacher to give you no homework today. > Can you give us no homework today, please?
You want the teacher to tell you the answers (after a test). > Can you tell me/us the answers?
このタスクを行う際に、未出の単語を導入したり、質問がしやすい雰囲気を作って生徒が自分たちで積極的に会話ができるようにフォローするのも教師の役割です。