Supplementary Materials for New Horizon Book 1
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UNIT 8
STORY 3
GRAMMAR COMMENTARY
KEY SENTENCE:
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How nice!
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What a cute bag!
GRAMMAR COMMENTARY
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感嘆文 (exclamatives)、例:「How nice!」、 「What a cute bag!」
‘HOW NICE!’/’WHAT A NICE BAG!’
この種の節を専門用語では「感嘆文」といいます。Unit 4 Part 1で学習した命令形と同様に、感嘆文は英語の5大節型の1つであり、重要な文法です。「How」を文頭に置き、その直後に形容詞や副詞を置くことで、何かに対して強い感情を表します。同様に、「What」を文頭に置き、その直後に不定形の名詞句を置くことで、強い感情を表します。エクスクラメーション(感嘆)は、感嘆文を通して表現します。それは突然の感情表現であり、時には驚きや喜びの表現であり、時には怒りや腹立ちの表現でもあります。特筆すべきは、すべてのエクスクラメーションが感嘆文を使って表現されるわけではないということです。例えば、「Get the hell of here!」や「Look at that fantastic sunset!」など、命令形を使って強い感情を表現することもできます。また、「What the hell are you doing?」とか「Who saw that fantastic sunset?」など、オープン疑問文の構造を使って強い感情を表現することもできます。【SIEG】 ここでは「the hell」と「fantastic」という表現が感嘆詞の意味を持っています。感嘆文は同じ機能を持ちますが、特定の文型を用いて意味を伝えます。
文法をコミュニカティブに教える際には、その文法が日常会話でどのように使われているかを考慮することが重要です。日常会話では、感嘆文がどのくらい使われているでしょうか?(i)は感嘆文で、(ii)は普通の肯定文です。
(i)「How nice!」(「なんて素敵なの!」),「What a cute bag!」(「なんてかわいいバッグなの!」)
(ii) ‘That’s really nice!’ ,‘That’s a really cute bag!’
(ii)のような肯定文を使って感情を表現することは可能ですし、(i)のように特別な文型(感嘆文)を使って感情を表現することも可能です。BNC話し言葉コーパス(イギリス英語1,000万語)のうち、短い2語の感嘆文「How + ADJ」は7個の例文しかなく、COCA話し言葉コーパス(アメリカ英語1億2,700万語)には、112個の感嘆文があります。これは、アメリカ人がイギリス人よりもわずかに感嘆文をよく使うためかもしれませんが、感嘆文の例文が少ない理由は、感嘆文が捉えにくく、記録しにくい、あるいは単に「How + ADJ」という短い感嘆文が珍しいからかもしれません。「What + a + NOUN」または「What + a + ADJ + NOUN」という短い感嘆文については、BNCの音声コーパスには24個の例文、COCAの話し言葉コーパスには約276個の例文がありました。COCAの話し言葉コーパスがBNCの約12倍の規模であることを考えると、アメリカ人とイギリス人は「What」で始まる感嘆文の短い形を使う頻度はほぼ同じと言えます。この調査が示しているのは、アメリカ英語でもイギリス英語でも、「What a cute bag!」のような感嘆文が「How nice!」のような短い感嘆文よりもよく使われているということです。
短い感嘆文の代表的なコロケーション(連語)を以下に紹介します。
「what」感嘆文の有名な決まり文句は以下の通りです。
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Oh, Granny! What big teeth you have! (童話 『赤ずきん』より)
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Oh, what a beautiful morning! (ミュージカル 『オクラホマ』より)
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What a difference a day makes! (Dinah Washington の歌のタイトル)
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What a load of rubbish! (サッカー観戦中の歌)
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What a lovely garden!
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What a wonderful present!
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What a funny name!
このような一般的な感嘆文を1つか2つ覚えておくと、生徒たちの役に立つかもしれません。英語には「How nice!」や「What a great gift!」のような表現があることを知っておくだけで十分です。

COMMUNICATIVE TASKS
‘Practice’ on page 82
絵の上にあるフレーズや言葉の前に、「How」または「What」のいずれかをつけ文を作ります。(→「What a nice surprise!」「How kind!」「How delicious!」)
2つ目の指示では、かわいい動物を見たときの「なんてかわいい...だろう」に相当する文を言い、ノートに書きます。おそらく、生徒たちは「What a cute cat!」のような文を作るでしょう。それはそれでいいのですが、これでは非常に限られた練習になってしまいます。
「What」と「How」の感嘆文を作る練習を増やすために、次のようなタスクをやってみましょう。
Instructions:
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各ペアに、次ページの単語カードを渡します。
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生徒はカードを表向きにして机の上に広げます。
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ペアで単語カードを並べながら、以下のパターンに合う感嘆文を三つずつ作ります。
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「How + ADJ」
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「What + a/an + NOUN」
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「What + a/an + ADJ + NOUN」
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作った9つの文をすべてノートに書きます。
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未習の単語に関しては、タスクをしながら、生徒に「What does this (word) mean?」と聞くように促します。
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終了後、生徒にいくつかの例を発表させます。
これはあまりコミュニケーションに役立つタスクではありませんが、教科書で行う簡単な練習の延長線上にある面白い練習方法でしょう。教師の手間を省くために、生徒にカードのシートを渡し、各カードを切って準備させることもできます。
‘Unit Activity’ on page 83
このアクティビティでは、現在進行形の使い方をもう一度練習します。ステップ1では、時間割を見ながら、今学校で何が起こっているのかをお互いに質問することになっています。教科書に掲載されている架空のタイムテーブルはとても簡潔なものなので、実際に学校で使われているものを使った方がいいのは間違いありません。しかし、本物の時間割を使ったとしても、コミュニケーションの練習にはなりません。なぜなら二人の生徒が同じ時間割を見る場合、情報のギャップはなく、コミュニケーションをとる必要がないからです。情報のギャップを作るためには、時間割を半分ずつ渡すか、一人には1年生のクラスの時間割、もう一人には2年生の時間割を渡す、あるいは次の2ページのような架空の時間割を2枚渡す、などの方法をとるといいでしょう。このように工夫することで、ステップ1はコミュニケーション・タスクになります。
Instructions:
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クラスをペアに分けます。
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各ペアに次ページの生徒AとBの時間割を渡します。
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このタスクをしている授業が行われている時間帯の他の授業についてのみ質問します。この授業が1時間目に行われている場合、1時間目の授業についてのみ、もし2時間目であれば、2時間目の授業についてのみ質問します。
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もし今が一時間目であれば、生徒AはBに1-1、1-3、2-2のクラスについて尋ねます。生徒Bは、1-2、2-1、2-3のクラスについて尋ねます。
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生徒は以下のように質問し、答えます。
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A: What are the students in class 1-1 doing right now?
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B: They are studying Japanese.
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A: Who is the/their teacher?
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B: Mr. Kato.
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時間割の空欄に情報を記入していきます。
Note:
もし生徒が今の時間とは別の時間のことを聞いてきた場合、現在進行形を使って答えるのは不適切です。
83ページのUnit ActivityのStep2は問題なさそうです。これは推測クイズなので、情報のギャップがあります。さらにインタラクティブにするには、教科書の絵のいずれかを2枚コピーして、生徒A・B用の2つのバージョンの絵を作る方法があります。1枚目は7人のうち4人の名前を消したもので、2枚目はそれ以外の3人の名前を消したものです。その絵を生徒AとBにそれぞれ配ります。絵に登場する子どもたちの名前のリストも配ります。名前が消えている子どもたちが誰なのかお互いに聞き合います。例えば、生徒Aが「Who is Kaho?」と尋ねると、カホが載っている絵を持っている生徒Bが「She is dancing. She is wearing a blue T-shirt. She has short hair」などと答えます。生徒 Aは該当する子どもの横にカホと書きます。
ステップ3は少し工夫が必要です。たとえ生徒が学校で撮影した動画があったとしても、普通に考えると動画の中の人の動作を現在進行形で説明することはありません。動画が見えていない生徒に説明をするならいいかもしれません。